わたしは「ブランディング」と聞いた時、「 ブランド 」を連想しました。
さらに、ブランドと聞いて思い浮かんだのが、シャネルとかディオールとかグッチなど、これらの高級ブランドのロゴが頭に浮かびました。
ロゴが思い浮かぶというのは、ブランドの持つ効果の一つですが、ここで取り上げるブランドはもっと奥があります。
上質であるからこそ成り立つ信頼と魅力 です。
これらが揃い、おおくの人達から支持されることで商品は高値になります。
でも、高値である必要はありませんので、安心して下さい。
ちなみに、ブランドの語源は、
酪農家が自分の牛と他人の牛を区別するために焼き印を押したことが始まりだと言われています。
焼印を押す「 バーンド burned 」が変化してブランドと呼ばれるようになったのでしょう。(他にも説はあるようです)
それで、「 ブランディングってなんなのさ? 」ですが、あなた自身や、あなたの商品、あなたのSNSなどを魅力的にして、同業他社( 他者 )との差別化を図ることです。
他とは違うんだよ。という事。
それを目指していきます。
では、「 信頼を得るためにはどうしたらいいのか? 」
当たり前のことを言います。価値があるものを提供することです。
価値は金額の高い低いではありません。
例えば5足980円の靴下だって価値があります。
また、無料なものでも無料なりの価値があります。
駅前などで配っているポケットティッシュも無料ですが、価値はありますよね?
見向きさえしない人もいますが、わたしはもらいます(笑)
わたしにとって価値があるからです。
わたしがこのサイトでこのように情報を提供していますが、これは無料です。
今この記事を読んでいるあなたは、価値があると思うから読んでいますよね?
でも、ブランディングに精通している人からしたら「 もう分かりきった事 」なので価値はありません。
必要としている人に対して価値ある商品を提供し続けて下さい。
それが信頼につながっていきます。
かしこまって書いてしまったので身構えてしまいますか?
あまり気にし過ぎなくていいですよ。
この話は別の記事で紹介しますが、「 ターゲティング 」に繋がっていきます。
順番にそこまで進めて頂ければ、改めて腑に落ちることができますから、今は頭の隅に入れておくだけで構いません。
信頼を得るためには価値あるものを提供し続けること。
これを意識して下さい。
ちょっとした人間心理の話
以前アルバイトをしていた職場を例に出します。
MさんとHさんという上司がいました。
Mさんはおっちょこちょい。
Hさんは完璧主義。
仕事を進めていくうえではHさんは優秀なのですが、人望はMさんのほうが上でした。
Hさんの凄さは頭では分かるのですが、冗談も言わないし、隙を見せない人でしたらから部下が寄っていかないのです。
それに対してMさんはちょくちょくミスをするのですが、愛嬌があって皆から好かれていました。
仕事を完璧にこなせるから好きだということにはならないのです。
人間臭いから好まれるのです。
これが人の心理です。
だからと言って、あなたが適当でいいという訳ではありませんよ( 笑 )
信頼を損ねては元も子もありませんから。
頭と胸の両方に響かせるようにブランディングしていきます。
ブランディングは、あなたの魅力付です。
そのために、あなたのカラー( キャラクター )を明確にしていきます。
そして、「 あ、自分も同じだな 」と共感してもらいます。
あなたの書いている文章にはあなたの個性がでます。
あなたが文章を書く時に、無意識に選んだ言葉によって文章を読んだ人は無意識に好きか嫌いかを感じ取ります。
例えば、
・あそこに立っている 男の人
・あそこに立っている 男性
・あそこに立っている にーちゃん
・あそこに立っている 殿方
三番目は兄ではなくて男性を俗っぽく言う時の言葉です。
このように 男性 を指す言葉一つ取っても、何通りもの言葉で表せます。
また、
・よろしくお願いします。
・宜しくお願い致します。
・宜しくお願い申し上げます。
・ヨロシク!
・しくよろっ!
・よろ~♪
・夜呂死苦 ( 笑 )
とかでも個性がでますよね。
また、使う言葉もそうですが、わたしが上記したようにどんな例えを作るかにも個性がでます。
またアルバイト先の上司の話も無意識のうちに、「 へーそんな上司の元で働いていたんだ 」などとわたしの過去に触れることもできます。
場合によっては同じような経験をした人なら「 そうそう、いるいる 」と共感もしてくれます。
このように、どんな言葉を使うのか、どんな例を出すのか、これらによってあなたの個性が伝わっていきます。
文章を書こうとすると改まった言葉を選んでしまいますよね?
最初のうちは言葉選びに気をつけていても慣れるとふと出てしまいます。
それが、文章から感じ取られるあなたの個性です。
ブランディングの考えはどこに反映させるのか?
ブランディングの理屈を知っても、実際にどこでどうしたらいいのか分かりませんよね?
その考えをサイトやブログのどこに反映させるのか?
特にプロフィールで活用して下さい。
あなたの人物像が明確に伝わるのがプロフィールです。
あなたという人をはっきりと出して、他の人との違いをアピールしましょう。
これも差別化です。
機能的であることと同時に「 好感 」という感情を持ってもらいます。
Twitter や Facebook などのSNSを使って、日々の出来事から感じたことなどを書くといいですよ。
あなたという人柄を伝えることができます。
情報発信などでは機能的な文章が中心です。
日記のような記事は感情を書きやすいですよね。
機能的な文章よりも感情に訴える文章の方が人は共感するのです。
様々なブランドにはファンという人達がいます。
例えば、
新作バッグが発売されれば、そのデザインを気に入るか? 使い易いか? ということよりも、そのブランドから発売されたということだけで飛びついて買う人がいます。
それがファンの方です。
わたしの若い頃とは芸能人に対する感覚が違ってきています。
「 明菜一筋 」とか「 聖子命 」みたいなファンが多く存在しました。
その歌手がCDを発売すれば必ず買う。
音楽の完成度なんて関係ないんです。
「 好きな歌手のCDだから 」それだけの理由で買うのです。
このように一途なファンが多く存在しました。
映画などでも、「 好きな芸能人が出演しているから 」という理由だけで劇場に足を運んでいました。
今はどうでしょう?
そのような人は以前と比べて少ないです。
好きな俳優さんが出ていても、前もってレビューなどを読んでから、観るか観ないかを決める人が多くなりました。
しかし、熱烈なファンが今でも存在しているのも事実です。
同じCDを何枚も買っちゃう人もいますよね?
応援することに生きがいを感じているファンの人です。
このようなファンの人が付いてくれたら心強いです。
熱狂的なファンを持つアイドルさんたちは、頑張っている姿を見せている人が多いですね。
がむしゃらな姿を見せることで応援してくれる人はできるのです。
可能なら、あなたも頑張っている姿を見せてファンを作って下さい。
そして、あなたが発信している情報だから信じて読んでくれる。
それがブランディングの目指すところです。
先ずは、他者のサイトを研究して下さい。
あなたに解決したいことがあるとします。
キーワード打ち込んで検索をします。
ヒットした上位から順に見ていきます。
その中のどこよりも便利なサイトを作ること。
ただそれだけです。
あなたが他者のサイトを訪れた時に「 いいなー 」と思ったところは見習い、「 こうだったら分かり易いのになー 」と思ったところを自分のサイトでは改良して分かり易くして下さい。
一言で表現すると「 お客様に親切にする 」ということです。
わたしはネットとかパソコンの操作が苦手です。
このサイトを構築する際にも( 今もですが )思うように作れなくて立ち往生しました。
その度に解決策を求めて検索しました。
ヒットしない時はキーワードを変えたりして色々な人のサイトで紹介している解決方法の記事を読むのですが、まるで分からないことが多くありました。
「 超初心者のための~~ 」などと書かれたサイトをいくつも見ました。
でも、難しかったです。
自分の能力に疑問を持ちました。
「 俺ってサル未満かよ 」と嘆きました。
あなたも同じような経験があるのなら分かってもらえますよね?
記事を読んでも分からなくてイライラする。
この「 訳わからん! 」はチャンスです。
検索して上位でヒットしている人たちの記事を読んでも分からないのですよ。
あなたがそれを分かり易く解説すれば、その人たちよりも親切に解決策を書くことになります。
解決策が見つからなくて困っていた時を思い出して下さい。
そんな時に、解決策を分かり易く書いた記事に出会った喜びといったら、それはもうガッツポーズもんです。( 大袈裟? )
「 この人のサイトが一番分かり易い 」
そう思ってもらえるサイト作りをしていきましょう。
分からないことを検索する度にあなたのサイトが解決してくれたら、きっとお気に入り登録しちゃいますよ。
これで他のサイトとの差別化ができます。
では、ここからは、エンタメを使ってブランディングについてお話していきます。
先日拝見したバラエティ番組を使ってブランディングについて語っていきます。
その番組は「 路線バスで寄り道の旅 」です。
毎週日曜日 午後3時20分から放送されているバラエティ。
徳光和夫さんと田中律子さん、そしてゲスト出演者が路線バスに乗り、名所やそうでもない場所なんかも巡る気ままなプチ旅番組です。
2019年4月7日に放送された時のゲストが熊谷真実さんでした。
その熊谷さんが番組の中で興味深いお話しをしていました。
「 これはブランディングに通じる 」即座に思いました。
その内容を紹介します。
熊谷さんは中澤希水さんという書道家の方と2012年11月にご入籍されました。
当時、熊谷さんは53歳、中澤さんは35歳という18歳差の歳の差婚をしたのですが、その馴れ初めについて語っていました。
「 書道を習ってみようかな 」そう思い立った熊谷さんは書道教室を探しました。
どれくらいの数の教室を調べたのかは分かりませんが、数ある書道教室の中から一つの教室を選びました。
その理由は「 どうせ習うならイケメンがいい 」だそうです。
思わず笑いました。
でもこれは素直な人間心理です。
つかみの部分です。
ブランドって「 カッコいい 」とか「 可愛いとか 」そう思うことが入り口だったりしますよね。
このことから言えるのは、イケメンという理由によって、中澤さんの教室が他の書道教室と差別化されたということです。
これはあなたがイケメンとか美人とかそういう話ではありません。
わたしがここで言いたいのはサイトの見栄えです。
あなたがサイトを作る時には見た目にもこだわって下さい。
既にお持ちの方は一度見返して下さい。
サイトの見た目もブランディングの一環です。
でも、いくらおしゃれなサイトになっていても、使い勝手が悪かったり、記事の内容が薄いと、人は離れていきますので要注意です!
と、いいつつわたしのサイトは……ですが。
―― 説得力半減
徐々に手を入れていきます( 苦笑 )
映画のパターンを使ってブランディングを語ります。
・ジャンル
アクション
・設定
政府機関などの工作員。
素性を隠して暮らしている。
反抗期の娘を持つ冴えない親父。
・内容
ある日、娘が犯罪に巻き込まれる。親父はその特殊な職業柄ゆえの犯罪に関する知識や対処能力を駆使して犯人と対決し娘を守る。
如何ですか?
どこかで聞いた話ですよね? 細かい設定はさておき、このパターンの映画は多数あります。
「 ジャグラー ニューヨーク25時 」
主演 ジェイムス・ブローリン
公開 1980年
「 コマンド― 」
主演 アーノルド・シュワルツェネッガー
公開 1985年
「 沈黙の聖戦 」
主演 スティーヴン・セガール
公開 2004年
「 ダイハード4.0 」
主演 ブルース・ウィリス
公開 2007年
「 96時間 」
主演 リーアム・ニーソン
公開 2009年
「 ゲットバック 」
主演 ニコラス・ケイジ
公開 2012年
「 ホワイトハウス・ダウン 」
主演 チャニング・テイタム
公開 2013年
「 バトルフロント 」
主演 ジェイソン・ステイサム
公開 2014年
これらの映画が該当します。
設定に違いはあります。
でも、大筋において同じパターンです。
内容は殆ど同じですが、全く別の映画です。
それは主人公が違うからに他なりません。
ブランディングの考え方も同じです。
例えば、わたしは主に文章術のブログ記事を書いています。
他にも文章術のブログを書いている人は大勢います。
内容は殆ど変わらないでしょう。
違うのは発信者です。
それぞれの人が、それぞれのブログで、自分のカラーを出して、他のサイトとの差別化をしています。
別モノ = 差別化 = ブランディング
なので、内容は同じでも別モノになるのです。
あなたが作っていくブログには、あなたのカラーを出して下さい。
「 芥川賞を狙いましょう 」
いえ嘘です。
いきなり何のことか分かりませんよね?
失礼しました。
芥川賞という文学賞がブランディングに通じるものがあるので紹介します。
比較すると分かり易いので直木賞も一緒に紹介します。
・芥川賞
正式名称:芥川龍之介賞
ジャンル:純文学
賞の対象:無名、あるいは新人の作家
・直木賞
正式名称:直木三十五賞
ジャンル:大衆小説( 娯楽小説 )
賞の対象:中堅の作家が書いた小説
注目してほしいのが、直木賞は賞の対象が【 小説 】なのに対して、芥川賞は【 作家 】だということです。
ちなみに、2019年1月に発表された第160回 芥川龍之介賞・直木三十五賞です。
芥川賞
「 ニムロッド 」を書いた上田岳弘さん
「 1R1分34秒 」を書いた町屋良平さん
直木賞
真藤順丈さんが書いた「 宝島 」
審査の流れとして先ず、候補作が上がります。
その候補作の内容について「 あーだこーだ 」と審議するのが直木賞。
その候補作の作家について「 あーだこーだ 」と審議するのが芥川賞です。
賞を受け取るのは作者なので「 同じことじゃないの? 」と思われてしまいそうですけどね。
この芥川賞の評価の考え方がビジネスのブランディングと同じなのです。
先ずは、あなのサイトにお客様( 読者 )が来ます。
あなたのサイトを気に入ってくれました。
すると、次にサイトの作者であるあなたに興味を持ちます。
それからプロフィールを見ます。
ここで更に気に入ってくれるのかどうかが決まります。
あなたのサイトを訪れてくれた人が、先ずプロフィールを見て、気に入って、記事を読む。
このような流れはありません。
何かしらの記事に目が留まって、それに感心して、次にサイトの作者である、あなたに興味を持つ。
そしてサイトと共にサイトの作者である、あなたを評価するのです。
あなた自身も大事ですし、サイトの内容も大事だということです。
最後に要点をまとめます。
ブランディングとはお客さんに価値があるものだと認識してもらうための活動です。
ブランドは、上質であるからこそ、信頼と魅力と愛着が生れます。
他者( 他社 )との違いを打ちだしましょう。
あなたのカラーをしっかりと出しましょう。
ファンを作りましょう。
発信している情報が機能的であることが前提となりますけどね。
ではでは。
エージロー
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