『 文、文章、文書ってどう違うの? 』
文、文章、文書 これらの違いご存知ですか?
僕はこの記事を書く6日前までは
「 なんか違うかな? 」
くらいにしか感じていませんでした。
と、いいますか
「 特に気にしていなかった 」
というのが本当のところです (笑)
◆ 文とは? ◆
文字を書き始めてから
句点「 。 」を記入するまでの一区切りを文といいます。
例えば、《 寝坊した。 》という短いものでも文です。
また、
《 寝坊して慌ててベッドから飛び起き、右足のつま先を部屋の真ん中に置いてあるテーブルの脚にぶつけ、その痛みにもだえながら部屋を飛び出し、階段を駆け下り、リビングにあるテレビから流れている朝の連続テレビ小説の主題歌に合わせて続き間のキッチンでハミングをしながらお皿を洗っている母の背中に『 どうして起こしてくれないんだ 』と八つ当たりした。 》
と、複数の行にわたって書かれたこの文も
句点「。」は一つなので文です。
長さは関係ありません。
また、俳句のような句点を書かないものはどうなのか?
という疑問にあたりました。
調べたところ、
「 文は、普通は句点『 。 』で終わりを示す 」
とのこと。
『 普通は 』との記述があるので
俳句などの句点「 。 」を使わないものでも
例外として文にあたるといえます。
◆ 文章とは? ◆
文が複数あるものが文章です。
例えば、
《 寝坊した。慌ててベッドから飛び起きた。 》
は、句点「 。 」が二つあり、
文が二つ( 複数 )になっているので文章であるといえます。
また、
《 寝坊した。慌ててベッドから飛び起き、右足のつま先を部屋の真ん中に置いてあるテーブルの脚にぶつけた。その痛みにもだえながら部屋を飛び出し、階段を駆け下りる。リビングにあるテレビからは朝の連続テレビ小説の主題歌が流れている。それに合わせて続き間のキッチンで母がハミングをしながらお皿を洗っている。その背中に『 どうして起こしてくれないんだ 』と八つ当たりした。 》
このように句点を書き込んで複数の文を作ることによって、
内容は同じものでも文章になります。
※ 最初の文に句点を書き込むだけだと不自然になるので、少々書きかえているところがあります。
◆ 文書とは? ◆
文書は複数の文章を用いて書かれ、
伝えたい内容を一まとまりにしたもののことです。
小説などをはじめとする書籍や、レポート、論文なども文書に該当します。
例外もあります。
俳句集などのように、
文章ではなく文を集めた書籍も、
文書に分類されます。
余談ですが、
作家の谷崎潤一郎さんは小説にとても長い一文を使っています。
代表作の一つ「 細雪 」の中には
文が337文字という長いものがありました。
きちんと探してみればもっと長いものもあるかもしれません。
因みに、
先ほど僕が書いた
《 寝坊して慌てて~~ 》という一文が165文字ですから、
倍の長さがあるんですね!
以前、
とある短編小説のコンクール受賞作に
「規定文字数を長い一文で書いた作品があった」
と聞いた覚えがあります。
そのコンクールの応募規定は文字数4000字以内です。
最初の一文字から最後の句点「 。 」まで約4000字です。
この長い一文を作品として成立させる。
すごいですね!
このようなことを書くと、
挑戦したがる方がたまに出てきます。
しかしどのような文章を書くにしても
分かり易い文は短い文です。
長い文は分かりづらいです。
嘘だと思いましたら改めて読み比べて下さい。
一文です
寝坊して慌ててベッドから飛び起き、右足のつま先を部屋の真ん中に置いてあるテーブルの脚にぶつけ、その痛みにもだえながら部屋を飛び出し、階段を駆け下り、リビングにあるテレビから流れている朝の連続テレビ小説の主題歌に合わせて続き間のキッチンでハミングをしながらお皿を洗っている母の背中に『 どうして起こしてくれないんだ 』と八つ当たりした。
文章です
寝坊した。
慌ててベッドから飛び起き、右足のつま先を部屋の真ん中に置いてあるテーブルの脚にぶつけた。
その痛みにもだえながら部屋を飛び出し、階段を駆け下りる。
リビングにあるテレビからは朝の連続テレビ小説の主題歌が流れている。
それに合わせて続き間のキッチンで母がハミングをしながらお皿を洗っている。
その背中に『 どうして起こしてくれないんだ 』と八つ当たりした。
如何ですか?
読みやすさの違いを実感して頂けましたよね?
『 元飲食店マネージャーが教える美味しい食レポを書く方法 』
ココナラというスキルマーケットで販売しています。
食レポに特化していますが、様々な体験記や映画などのレビューにも応用できます。
興味のある方は、先ずはこちらを。