『 内定なのに釈然としないとある女子大生の話から根本を考える 』
2019年3月1日、企業による会社説明会が解禁となりましたね。
来年の春に大学卒業予定の方にとっては『 売り手市場 』という嬉しい状態でしょうか。
僕は短期間でしたが、とある営業会社で人事を担当し面接官をしていたことがあります。
その経験からか、同じ職場のアルバイト学生たちから就活の相談を受けていました。
まあ、僕も転職の際にかなり苦戦した経験があります。
面接の電話の時点で断られたり、
面接をしたけれど終りに履歴書を返されたり、
めちゃくちゃ好感触だったのにアッサリと落とされたり、
何か月も転職先を決められなくてストレスが溜まった覚えがあります。
ですので、あなたたち就活生の気持ちは分かります。
売り手市場とはいえ、内定が出るまでは安心できませんよね?
でも落ち着いて下さい。
人間は
「 不安定な状態から早く脱したい 」
という心理が働くので、就職先が決まらない状態はストレスになります。
それ故に就職先を焦って探します。
周囲から内定者が出るにつれ、焦燥感が増していきますよね?
就活に本気で取り組んでいないと思っていた人が先に内定を取ったりすると、益々、焦ります。
「 へーおめでとう 」とか平気な顔をしながらも、
実は焦りまくり……
運が良かったのか、はたまた縁故採用か、密かに頑張っていたのか、などと勝手な想像を働かせてしまう。
そんな余計なことを考える自分に対して落ち込んだりしていませんか?
あ、まだそんな時期ではないですね (笑)
今から約6年前、まだ就職氷河期だった頃、こんな女子大生さんがいました。
やりたいことなど全く決めずに、どこでもいいから採用してくれる会社を探していました。
彼女曰く「 贅沢を言っていられる時代じゃないんです 」とのことで、
なにしろ片っ端からエントリーシートを出しまくっていました。
数を打っても当たらずに就活は難航し、立ち往生してしまいました。
しばらくして「 レベルを落とす 」と言って、就活を再開しました。
( レ、レベルを落とすって……なんだかよくない響きです )
すると、とある会社から内定が出ました。
渇望していた内定を手にしたにも関わらず、彼女は釈然としない顔をしていました。
どうしたのかと尋ねると、
「 決まったことは嬉しいけれど、その会社でいいのか不安になった 」と答えました。
彼女は内定が取れたことで我に返りました。
直面していた不安が解消されたので、冷静に先を見ることができたのです。
ただ、人によっては流されてしまいます。
「 決まったからいいや。この会社にはこの会社のいいところがあるさ 」
と、自らを納得させて、不安を心の隅に寄せて、就職していきます。
思い留まった彼女は素晴らしいです。
そして考え、内定を辞退しました。
就職難な時にとても勇気ある決断ですよね。
今度は自分のやりたいことは何かを考えて、とある企業の面接を受け採用されました。
彼女は今でもその会社で頑張って働いているそうです。
随分と前ですが、
「 東大に入ったけれど、その後のことを何も考えていなくて、何になりたいのか分からない 」
といった、困った東大生が多数存在していることが話題になりました。
何がしたくて東大に行くのか?
それを決めないまま、
学力が東大に合格できるレベルだから、
受験して、
合格して、
入学して、
通学して……
あれ? どうしよう…………
他の大学生でも同じ思考の人が多くいたでしょうが、東大ということが話題になった要因ですね。
それはさておき、就職も同じです。
目の前の内定を得るということではなく、
先々の事もしっかりと見定めて志望企業を決めて挑んで下さい!
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