エッセイの書き方 ~ エッセイを書くときにあなたがすべき3つの事 ~

陽向に本 エッセイ
エッセイの書き方 ~ エッセイを書くときにあなたがすべき3つの事 ~

はじめに

こちらでは、エッセイの書き方を実践として解説していきます。入門編として読むと、ちょっと難しく感じるかもしれません。

なので、まだエッセイを書いたことのない方は、参考程度に流して読んでみて下さい。そして、実際にご自分で書いて、しばらく経った頃に読み返してもらえると腑に落ちると思います。

1:最初にすること

あなたが書こうとしているエッセイでいいたい事は何か? 先ずはこれを決めます。

決まったら大きな紙の真ん中にそれを書いて、丸で囲んでおきましょう。

なぜかというと、話がそれないようにする為です。

こうしておかないと、特に初心者のうちは、話があっちにいったり、こっちにいったり、脈絡が乱れてしまうのです。

そんなことをしなくても、きちんと書ける人もいます。また、ここまでやっても乱れる人もいます (笑)

「 何があっても、私は書きたいことからそれない 」という人はやらなくて大丈夫ですよ。

そして、言いたい事は一つに絞って下さい。

一つの作品につき言いたい事は一つ。

これは大原則です。

ちなみに、書きたい事と言いたい事は別モノです。

―― は? 何言ってるんだ? と、思いますよね? これから解説します。

言いたい事とは、あなたが書くエッセイ文章の中で一番注目して欲しい部分のことです。
お目目ぱっちり
言いたい事 = 一番注目して欲しい部分

それは、メッセージでもいいし、こんな経験してこう学んだでもいいし、こんなことがあって痛い目にあったんです。トホホ……でもいい。

兎に角、これが言いたい! それを、話のピークに持っていきます。

そこを目指して、文章を組み立てていきます。それを構成と言います。構成については、後ほど解説しますね。

また、書きたい事というのは、一番注目して欲しい部分以外の殆どだったりします。いくらでもあります。例えば、出来事とか、言われて心に響いた言葉とか、ちょっとしたネタとか、それらを指します。

難しく構える必要はありません。殆どの人が大抵の事はできていますから。

2:本文に入る前に

次は、書きたい内容に関して思いついたことを、先ほどの紙の余白に書き出しましょう。もちろん、パソコンのワープロソフトとか、スマホのメモに入力していってもOKです。

ただ、個人的には紙に書くことをお勧めします。

指の動かし方によって創作脳に与える刺激に差がでるそうです。キーボードを叩く縦の動きより、ペンで書く動きの方が、脳は活性化されるとの事ですので、手書きがお勧めです。

余談ですが、特に日本人は、欧米人と比べると、手書きの方が創作脳に良い刺激を与えるようです。欧米はタイプライターの文化が古くからあったけれど、日本で多くの人がワープロを使うようになってからまだ年月が浅いというのも一因だそうです。

でも、考えてみれば、創作の始まりは太古の昔。壁画なんかを思い浮かべてもらうといいのかなと思います。絵を書く。これも創作。そう考えると、やはり手書きの歴史はまだまだ長いですよね?

わたしも先ずは紙とペンを用意して、思いつくままに書きこんでいます。

脇道にそれましたので戻します。

なにしろ、あなたが書こうとしているエッセイについて、思いついたこと、思い出したことを、体裁を気にすることなく書き出してみて下さい。
考える女子
単語だけ書くこともありますし、気が付けば長い文章を書いていることもあります。なんなら絵を書くことも有りです。ここは材料をありったけ出す作業です。オモチャ箱をひっくり返す感じでOKです。

では、次のステップに行きます。

3:構成

これは、わたしの考える基本構成です。

エッセイの長さにもよりますが、5つのブロックに分かれます。

  1. 導入
  2. 出来事1
  3. 出来事2
  4. 一番言いたい事
  5. まとめ

出来事の数は文字数によって増えます。内容にもよりますが、800字くらいなら出来事は2つか3つでしょう。

場合によっては1つの出来事で一作書くこともあります。

それはさて置き、出来事の構成はザックリ2パターンに分けられます。直列パターンと並列パターンです。わたしが勝手に名付けました。では、これから紹介します。

①直列パターン

出来事を順に追っていく書き方です。これが殆どです。

例えば、

  1. 導入:歯の詰め物がとれた。
  2. 出来事1:歯医者にいった。
  3. 出来事2:虫歯が12本も見つかった。
  4. 一番言いたい事:実は隣の患者さんと間違えられていた。
  5. まとめ:虫歯じゃなくて良かった。

このように、順を追って書いていきます。

そして、大ごとかと思ったら些細なことだった。というひねったオチを付けたりします。

でも、無理にオチを付ける必要はありません。12本も虫歯があって、それで3か月も歯医者に通うことになった。トホホ……でいいのです。

女性の歯医者

嘘をつく必要はありません。3か月も通うことになった。これが一番言いたいことなら、それでOKなのです。

そのあとのまとめをしっかりして話をしめましょう。

②並列パターン

出来事を比較していく書き方です。

例えば、駅前の歯医者と近所の歯医者。それぞれの良いところと悪いところを書いて比較します。

駅前は、歯医者さんの腕がいいけれど、メチャクチャ感じ悪いとか。

近所は、笑顔で対応してくれるけど、被せた歯が直ぐに取れちゃったとか。

どちらにも、長所と短所があると比較しやすくなりますよ。

もしくは、ワンブロック増やして、

  1. 導入
  2. 出来事1
  3. 出来事2
  4. 検証結果
  5. 一番言いたい事
  6. まとめ

でもOKです。比べるということをしているので、4つ目に【 検証結果 】というブロックを設けて、その結果を書いた方が収まりのいい場合もありますので。

例えば、

  1. 導入:最近、カフェにハマっている。
  2. 出来事1:カフェAは早いけれど、料金が高く居心地いまいち。
  3. 出来事2:カフェBは遅いけれど、料金が手ごろで居心地いい。
  4. 検証結果:急いでいる時はA。まったりしたい時はBにしている。
  5. 一番言いたい事:先月からカフェAにしかいかなくなった。忙しくなったわけではない。イケメンの店員さんが入ったからだ。
  6. まとめ:いつもよりカフェ代が高くついて困る。

ラテアート

こんな感じになります。

これが並列パターンです。

エッセイの構成は基本的には直列と並列。この2つの形を意識して書いてみて下さい。

構成が決まったら、紙に書き出したものを当てはめて文章にしていきます。

まとめ

  1. 一つの作品につき、言いたい事は一つにする。
  2. 言いたい事 = 一番注目して欲しい部分
  3. それを中心に、書きたい事をいっぱい書き出す。
  4. 構成を意識して、文章を組み立てていく。

この手順を身につけると、割と合理的に執筆できますよ!

ではでは。

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