『 講義( セミナー )でアリストテレスの説得の3要素を使う 』
紀元前4世紀という気の遠くなるような昔むかし。
アリストテレスが「 弁論術 」で、説得の3要素というものを書いています。
それが何かといいますと、
・ エートス ( 信頼される人間性 )
・ ロゴス ( 論理的で事実本意であること )
・ パトス ( 感情に訴える力 )
以上の3つです。
この中の1つだけでも人を説得するもできます。
でも、3つそろうと説得力が更に増します。
色恋沙汰で例えてみます。
誠実な人は信頼されます。
でも、誠実というだけでは女性は付き合ってくれません。
また、論理的な話で口説くことも難しいです。
なんか堅苦しいですよね。
それに、気持ちを揺さぶることができたら……
これに関してはいけそうな気もします (笑)
誠実さから信頼され、
「 この人の話を聞いてもいいな 」と思われ、
論理の整った話で知的さをアピールし、
最後に感情を揺らしてゲット!
なんて、そんな簡単にはいきませんが、この3つがそろったら魅力的だと思いませんか?
色恋沙汰にかぎらず、講義( セミナー )プレゼンなどでもこの3要素は力をはっきします。
では、3要素を一つずつ解説していきます。
1 エートス ( 信頼される人間性 )
具体的に、信頼される人間性はなにかというと、
例えば、権威のある人です。
その道で権威のある人というだけでも説得力がありますよね?
例えば、
「 60日で彼女を作る方法 」という講義をうけるとして、彼女いない歴40年のフリーターと、新宿のナンバーワンホストのどちらの講義を受けたいですか?
もちろん、その道のエキスパートであるホストさんですよね?
2人ともまったく同じ話をしたとしても、説得力がちがいます。
これで信頼される人間性があると、説得力があることが分りますね。
講義の際に、権威を示すには、
受講者の募集チラシなどに書くあなたのプロフィールに実績を記載することを忘れないことです。
例えば、
・ 第〇回 ××賞 グランプリ受賞
・ 昨年は150名の生徒のうち、142名が志望校に合格。残り8名は第2志望
・ 前回のセミナー受講者の中から半年以内に月80万円以上を稼いだ人が5人
などなどを記載します。
また、実績がない人でも、
・ 〇〇を研究し続けて7年。乗り越えた挫折の数は大小あわせて、157回。
などとしてもいいですよね。
もし、司会者さんがいるのなら、あなたを実績込みで紹介してもらいましょう。
気をつけて欲しいのは、決してあなたからは言わないことです。
自慢に聞こえますので。
2 ロゴス ( 論理的で事実本意であること )
そして、論理的に話すために、権威の力を拝借します。
「 どこそこの大学で教授を務める○○さんが実験の結果みちびきだしました 」とか、
「 4月に政府が発表した昨年の失業率は〇〇%です 」とか、
話の内容を証明するために、信頼できるデータなどの提示をします。
そして、しかっりとした構成で講義を行います。
構成については
を参考にしてくださいね。
3 パトス ( 感情に訴える力 )
ストーリー仕立てで話をすると、受講者さんたちを引き込むことができます。
ちょっと想像してみてください。
説明書の朗読を聞くのと、物語の朗読を聞くのでは、まるで引き込まれ方が違いますよね?
説明というものも必要ですが、どこかしらにストーリーを組み込むようにしてください。
また、ユーモアを使うのも一つの手です。
受講者さんに「 楽しい 」という感情がわきます。
ユーモアに関しては
こちらを参考にしてくださいね。
また、感情を揺さぶる別の方法もあるのですが、機会がありましたら、紹介します。
このようにしてアリストテレスの説得の3要素を使って講義にあたってください。
もしも、3つそろえることが難しい場合は、残りの2つを一生懸命に磨いてください。
例えば、
始めたばかりのひとは権威も実績もないに等しいでしょう。
その場合は、論理的にしっかりと話せて、受講者の感情をいい方向に揺らします。
そうすれば、信頼を得ることができ、次につながっていきます。
これを繰り返すことで実績になっていきますよ。
エートス、ロゴス、パトス
ちょっと頭に入りづらいですよね?
僕だけ?
信頼、論理、感情
と覚えればいいでしょう。
ではでは。
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