『 人前で話すときに緊張をしない方法 』
講師のお仕事は
人前で話すことがほとんどだと思いますが、
( 添削講師などもありますけど )
講師に限らず、
人前で話すって緊張しますよね?
ここでは、
緊張しない方法をご紹介します。
早速いってみましょう。
緊張しない方法は3つあります。
1 アンカリングする
2 心構え
3 先に親しくなる
この3つです。
では順番にお話していきます。
◇ 1 アンカリングする
アンカリングとは、
「 条件付け 」のことですが、
そう言われてもピンときませんよね?
ゲン担ぎの一つと言えばいいでしょうか。
元メジャーリーガーのイチロー選手が
バッターボックスに入って
バットを立てて袖をちょっと引っ張る仕草とか。
ラグビーの五郎丸選手が
キックする前に膝を軽くまげてお尻をプリっと突き出し、
位置の高い浣腸ポーズ( ごめんなさい )をするとか。
アンカリングはポーズだけではなく、
勝負曲を聴く、
などもあります。
テニスの錦織圭選手や、
フィギュアスケートの羽生結弦選手など、
実に多くの選手が試合前に勝負曲を聴いています。
これがアンカリングで、
集中力を高めるために行っています。
どうしてこのようなことをするのかというと、
条件反射を利用するのです。
「 パブロフの犬 」って
知っている人は多くいるとは思うのですが、
軽く話します。
パブロフという人が犬にエサを与える前に、
必ずベルを鳴らすようにしていました。
そしてある時、
エサを与えないのにベルを鳴らすと、
犬が反射的によだれを垂らした。
という実験のお話です。
この反射をつかって、
あなたの緊張を意図的に解くようにするのです。
とあるダンサーの方は、
舞台袖でジャンプを3回して深呼吸を一度し、
小さな声で「 よし 」と呟いてから
舞台に出ていきました。
講義の前に頬を両手でパンパンと軽くたたいて、
教室に入っていく講師もいます。
知人のギタリストさんは
レコーディングの前にアルコールを一杯飲んで、
スタジオに入っていました。
( これはあまり真似しないほうがいいですね )
これらがアンカリングです。
目的は、
良いパフォーマンスをするためです。
試してみて下さい。
ちなみに僕は、
大事な講義の時は勝負パンツをはいていきます (笑)
もう一つ、
◇ 2 心構え
方法ではなくて心構えです。
自分のする講義の内容を
「 伝えたい 」という気持ちを
しっかりと持つことです。
「 伝えなくては 」ではなく
「 伝えたい 」です。
「 なんだよ、言葉のアヤじゃん 」と
思われそうです。
似ていますが、違います。
「 伝えなくては 」という考えだと
使命感からプレッシャーがかかります。
プレッシャーは緊張につながります。
これを「 伝えたい 」という気持ちにすることで、
積極的にその場にでていくことができます。
練習だと上手くいっていたのに、
本番だと失敗ばかりする人がいます。
はい、僕です……
プレッシャーに弱かったですね。
中学生の時にバスケットボールの授業で
シュートをじゃんすか決めていたのに、
試合になったらまるでシュートが決まらない。
期待外れなやつでした……
今でもプレッシャーに弱いところはありますが、
当時と比べたらはるかに強いです。
さらにもう一つ、
◇ 3 先に親しくなる
講義によってはできないかもしれませんが、
始まるまえに、
教室の入り口などにたって、
受講者を出迎えます。
「 こんにちは、今日はありがとうございます 」
などと声をかけます。
きちんと顔を見て挨拶しましょう。
なぜこんなことをするかというと、
本番前に軽くでも接触をすることで、
親近感をつくることができるからです。
顔をみて声をかけておくだけで違います。
もう何年も前ですが、
友人の結婚披露宴で
前日になって急にスピーチを頼まれたことがありました。
当日、
式場にいくと200人近い出席者がおりまして、
緊張が込み上げてきました。
出番は式の真ん中ほどのタイミングでした。
さらに、
僕は披露宴のビデオ撮影を頼まれていました。
しかし、
この撮影が逆に緊張を和らげることになったのです。
新郎新婦がお色直しで中座している間に、
出席された全員の席をまわって、
お祝いの言葉をカメラに向かってしゃべってもらいました。
このことで、
僕はその会場にいる全員と
軽く接触したのです。
「 2人にお祝いの言葉をお願いしまーす 」
「 ありがとうございましたー 」
くらいですが、
このことで全く知らない人はその場にいないことになります。
これだけのことですが、
司会者さんから名前を呼ばれて
マイクの前に立ち、
そこにいる200人を前にしても緊張はしませんでした。
いえ、正直ちょっとしましたけど、
膝がガクカクするとか、
手がブルブルふるえるとか、
そんなことはありませんでした。
だって、
そこにいるのは、
ついさっきまで顔をあわせて
言葉を交わした人たちばかりなんですもん。
今でも、講義の始まる時は、
入り口で受講者さんたちを迎えて
「 こんにちはー 」と
声をかけるようにしています。
よかったら試してみてください。
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