『 コピーライティングは何を意識して書くのか? 』
この記事ではコピーを書くときに、意識するのはなにか?
についてお話していきます。
―― そりゃあ、お客さまでしょ。
正解です!
まさしく、その通り。
それをさらに掘り下げると……
何か分かりますか?
・・・・・・・・・
またしても正解!
そうです。
お客さまの ‟ 欲 “ です。
ちょっと強引な前置きでしたか? (笑)
人は欲がもとになって行動しています。
眠いという欲求によって、
眠りにつき、
のどを潤したいという欲求によって、
水分をとり、
お腹をみたしたいという欲求によって、
食事をとります。
このような生理的欲求から始まって、
出世したい、
名声を得たい、
人より優れていたい。
などの承認欲求まで、
ホント様々な欲があります。
人は欲にまみれて生きています。
なんだか聞こえがわるいですが、
僕もあなたも、
もれなく欲をもって生きています。
「 いやいや、自分はストイックに生きていますよ 」
という方もいらっしゃると思います。
でも禁欲的に生活することによって、
何か他のものを手にいれようとしているはずです。
フィギュアスケートの羽生結弦選手が、
こんなことを言っていました。
「 ものすごく、色々なものを削ってやっている 」
ストイックさの表れた発言ですよね。
色々なものはなんなのかは、
具体的には分かりませんが、
休みたいとか、
友人と遊ぶとか、
食べたい時に食べたいものを食べるとか、
そういった欲を抑えて
練習に励んできたのはないかと思います。
本当に禁欲的です。
でも、
別の欲を満たすために
これらの欲を削ってきたんです。
難易度の高いジャンプを成功させたい。
いい演技をしたい。
という、
自分を理想に近づけたいという欲を
満たすために他の欲を削ったんです。
このように、
人は誰もが欲を持っていきています。
なので、
宣伝広告、
テレビCMなどは、
人の何かしらの欲を刺激するようになっています。
先日、電車でみた予備校の特別講座の広告などは、
受験生の「 合格したい 」
という欲を刺激していました。
また、
キンキンに冷えたビールを飲み干して
「 うまいっ 」とかやるCMは、
喉をうるおしたい、
味覚を満足させたい、
酔って少し開放的な気分になりたい。
などの欲を刺激しています。
この、「 人の欲を刺激していこう 」
というのが
コピーライティングの考え方です。
この考え方は文章だけではなく、
「 しゃべり 」でも
効果を発揮します。
例えば、
やお屋さんが
威勢よく通行人に声をかけます。
「 安いよ安いよー。チンゲン菜、1束120円。よし、おまけしちゃう。2束買ってくれたら200円! 」
などとやって、お得感をだします。
これでお客さまの「 得したい 」
という欲求を満足させるわけですが、
やり手のご主人はさらにやってくれます。
「 ねえ奥さん、チンゲン菜にはビタミンCやEが豊富に入っているから高血圧や動脈硬化、さらにはガンの予防にも効き目がある。疲労回復効果もあるからご主人の健康にもいいよ 」
なんて、
健康で生活したいという欲を刺激します。
さらには、
「 ビタミンC、ビタミンE、βカロテンはさ、抗酸化作用があって美肌効果もあるんだから。奥さんもっと美人になっちゃう 」
なんて、
美しくなりたいという欲求まで刺激したりします。
―― もう、口が上手いんだから。
とかなんとか言いいながら、
お財布を開きますが、
口が上手いから、
というよりは、
欲をたっぷり刺激したから、
なんですよね。
さらにツワモノのご主人なら、
チンゲン菜を使った料理を
いくつか簡単に説明しちゃっています。
そうすると、
お客さまは頭の中でイメージできやすくなるんです。
やお屋のご主人、
すごいテクニシャンですよね (笑)
こんな昭和の香りプンプンの八百屋さんが近くになくても、
CMとか広告を意識してみてください。
なにかしらの欲を刺激するようにできているはずです。
お手本になりますよ。
念のためにまとめます。
コピーライティングは何を意識して書くのか?
それは、人( お客さま )の欲です。
ちょっとでも参考になったらうれしいです。
では。
次 「 コピーライティングはターゲティングを意識して言葉を選ぶ 」
※ 諸事情により一時休止させて頂きます。
何かございましたら、問い合わせフォームよりご連絡下さい。