情報発信の記事の書き方 ターゲットと構成と前置きについて

情報発信 BIZする文章術

文章は誰に向けて書くのかを意識すること

文章は誰に向かって書くのか、これを意識して書いてみてください。

例えば、

今あなたが読んでいるこの記事は、わたしがお会いしたことのない不特定多数の人に向けて書いています。

でも、これを恋人に読んでもらうとしたら、会社の上司に読んでもらうとしたら、友人に読んでもらうとしたら、同じ内容でも書き方や言葉の選択が違ってきますよね?

例えば、

料理に手なれた主婦歴24年の56歳の女性と、彼氏のために料理を作りたくて、はじめて料理を作る19歳の女子大生に、パスタの作りかたを教えるのではまるで教えかたは違います。

相手によってどのように言うのかが肝心なのです。

だって、主婦歴24年の女性に、「 じゃあ最初は、お鍋にお湯をイッパイいれて、ガス台にのせて、火を付けて、 あ、やけどに気をつけてね。そうしたら~~ 」なんて言いませんよね?

これは初めて料理をする人に対しての教え方ですよね。

また、30歳の男性と4歳の男の子に桃太郎の話を書いて見せるとしたら、大人には漢字が多め、子供にはひらがな多めな文章になりますよね?

まあ、そもそも30歳の男性に桃太郎って……

という感じですけど。

これは伝え方もそうですけど、何を伝えるかも違うということです。

相手が誰( ターゲット )によって違うんです!

記事は、誰に向かって書くのかを意識してください! 

ブレないようにするためには構成

あなたは、記事を書く時に、いきなり文章を書き始めてはいませんか?

あなたの知らないところで「 この記事、結局なにが言いたいの? 」なんて思われていたら嫌ですよね?

そうならない為には構成が大事です。

嫌どころか情報発信としては困ったことになります。

「 この記事、結局なにが言いたいの? 」

そう思われてしまう人のほとんどが、この記事では何を伝えたいのか? 伝えるためには何を書くべきか? を意識していません。

思いついたまま、文章を書いています。まるで会話のように。

会話はどんどんとそれていきます。

二人だけの会話でも1分もたてば最初の話題とはまるで違う話をしています。

また、結婚披露宴で空気を読めない仲人や主賓のスピーチがどんどんそれていくのも同じです。

なんの為に話しているのかをきちんと決めていない、いえ分かっていないのです。

自分の話したいことをなにしろ話しまくります。

新郎新婦にお祝いの言葉を贈るはずのスピーチが、途中から自分や会社の自慢になって、来賓を退屈させます。そんなスピーチをする人に何人も出くわしました(苦笑)

情報発信の記事を書くときも同じです。

何を伝えるために書くのかを忘れないでください。

では、忘れないためにはどうするのか?

これから具体的にお話します。

先ず、伝えたいメッセージを紙に大きく書きます。

次はメッセージを伝えるためにどのようなことを書いたらいいのかを書き出します。

何を書き出すのかというと、

・問題とその理由
・解決策
・解決策を納得してもらうための具体例

などです。

そして、以下の構成にあてはめて記事を書くだけです。

1前置き
2結論
3理由
4説明
5結論

例えば、あなたが今読んでいるこの記事のメッセージは、「 ブレない記事を書くには構成が大事 」です。

とうことで、いまあなたが読んでいるこの記事を使って説明します。

上記していた内容を分解すると、

1前置き:ブレると情報発信では支障をきたします。
2結論:大事なのは構成。
3理由:どうしてブレるかというと何も考えずに書き出すから。
4具体例:結婚披露宴のスピーチでこんなことがありました。
5解決方法:メッセージを忘れないように書く。何を書くべきかを書き出す。

こうなります。

順番にそって書いていることが分かりますでしょうか?

ブレない文章になっていますよね?

また、構成がしっかりしていると文章にまとまりがでます。

一石二鳥です!

情報発信の前置きは簡潔に

ここからは、情報発信の前置きを書くときの注意点について、特に書きなれない人がしてしまうありがちなミスと、書き方の基本をお話します。

なにしろ、前置きは簡潔に書く。

ズバリ。これだけです。

前置きは映画やテレビドラマのトップシーンだと思ってください。

映画館の場合は、つまらないからといって、すぐに席を立つ人はなかなかいませんが、テレビではどうでしょう?

始まりをちょっと観て、つまらなそうだと別の番組に切り替えませんか?

リモコンを手に、面白い番組が見つかるまでチャンネルを替えた経験がありますよね?

情報発信も同じことです。

タイトルにひかれて( 検索でヒットして )知りたいことだと思って記事を読み始めたけれど、なかなか本題に入らない。

そうすると、「 このまま読んでいていいのかな? 知りたいことは書かれているのか? 」などと思ってしまいます。

こうなると、チャンネルを替えるように他のサイトへ行ってしまいます。

「 前置きに 」ついて、とある出来事を思い出したので紹介します。

もうずいぶんと前の話です。

「 結婚披露宴のスピーチを頼まれた 」そう言って知人が困っていました。一生懸命に原稿を書いていました。

知人も若かったのですが、新郎の上司ということで白羽の矢がたったようです。

ちなみに、新婦の勤務先は新郎の会社よりも大きくて、主賓挨拶も50代の部長さんだそうです。

当時、知人は30代前半でした。

知人には相当なプレッシャーがかかりました。

過剰に意識してしまいました。

その時の原稿の始まりがこうです。

==========

突然、私に主賓のあいさつという大役を任され、非常に戸惑っています。

と言いますのも、私は新郎○○くんの上司なのですが、年齢もまだまだ低く、人生の大先輩方を差し置いて、このような挨拶をすることは非常に心苦しくもあります。

「 私の他にふさわしい人がいるだろうと 」新郎○○くんに聞いたのですが、是非にと押し切られてしまいました。

青二才が何を言っているのだろうと思われることもあるかもしれませんが、そこはどうかご容赦いただき~~

==========

ちょっと違いますが、大体こんな感じで延々と書かれていました。

最低でも5分は話してほしい。

との注文があったそうで、なんとかのらりくらりと時間稼ぎをしようと長い前置きを書いていました。

当時のわたしは、まだ文章に興味を持っていなかったので「 たいへんだねー 」と他人事でした。

でも、いま相談されたら間違いなく書きかえを勧めます。

披露宴のスピーチは面白くないものと相場が決まっています。( ごめんなさい個人の勝手な感想です )普段しゃべり慣れていない人が人前で話すのですからなおさらでしょうね。

では、本論にもどしますね。

スピーチではありませんが、あなたも不要な前置きは書かないようにして下さい。

言い訳であったり、本論へつなげるための道筋とか不要です。

映画やドラマもほとんどが、余計な前置きを入れないようにと苦心して作られています。( 全くないわけではありません。念のため )

例えば、

高校3年生の最後の夏休みの恋愛を描きたいのに、二人の出会いの入学式から始めていたらいつまで経ってもドラマが始まりません。

先ほどの披露宴でのスピーチも、前置きは簡単な自己紹介で済ませて、できるだけ早く本題に入るべきですよね?

スピーチをする人から見て新郎はどのような人物なのか? 二人の馴れ初めとか、自分しか知らないエピソードはないか? など、主役である新郎新婦に関する話題をすぐに話しはじめ、分量も9割以上にすべきなのです。

時間が余ってしまうのは、素材が足りていないことを意味しています。

新郎のことをもっとよく思い出したり、話を聞きだしたりしてスピーチの材料をたくさん集めて原稿を書けばいいのです。

しっかりと材料、資料を集めて、そこから読む人のためになる情報を整理して伝えます。

これは情報発信の文章に限った話ではありません。企画書や論文でも同じことが言えます。

いつまでも余計なことを書かないで、できるだけ早く本題に入るべきです。

前置きに関してすべきことは簡単です。

関係のない話をしないこと。

「 この記事ではこの話をします 」と書いて、すぐに本題に入っていきましょう。

それだけです。

簡単ですよね?

でも、この簡単なことをできない方がたまにいらっしゃいます。

中にはこんな強者もいます。

シンプルに前置きを閉じたのはいいのですが、次の行に書かれていたのは、

「 いやー、この結論に到達するまでが、とても長い道のりでした~~~ 」などと書いています。

これは紛れもない前置きです。

言ってみれば、前置き第2章です。

きっと、書きたいから書いてしまうのでしょうね。

でも、……よろしくありません。

ただ、記事を書く動機を前置きに書くのは有りです。

小学校の自由研究の宿題を覚えていますか?

「 どうしてこの題材を研究しようと思ったのかと言うと~~ 」なんて書きますよね?

辞書を引くように味気ない記事ばかりになるよりはいいですね。

ここにあなたらしさが出ます。

ただし、「 ウザい 」と思われないよう、なにしろ前置きは簡潔に書いて下さい。 

盗作とコピペ

小説やシナリオなど創作の世界では、盗作者のレッテルを貼られてしまうと、仕事をしていくことが難しくなります。

大物作家だと周囲が守ってくれることもあります。

でも、無名の作家は盗作が発覚した時点で周りが引き上げます。

そのような人に仕事を任せられないからです。

良いものを書ける人は探さなくてもいくらでもいます。

なので、盗作をした人は必然と仕事がなくなるのです。

あいまいなのですが、どれくらいがセーフなのかを書きます。

公開されている作品からヒントをもらって書くのは有りです。

しかし、詳細をそのまま使うと盗作になります。

アクション映画のよくあるパターンの一つを参考にしてみましょう。

― さえない親父が娘を救出する  ―

この設定だけもらうのはOKです。

でも、助け出すための手段などその作品ならではのアイディアを真似てはいけません。

それをするとパクリになってしまいます。

では、ネットでの情報発信はどうでしょう?  情報発信をしているとコピペをしたい衝動に駆られることがありますよね?

「 え? 思ったことはない? 優秀です! 」正直言ってわたしはありました。

実際にはしていませんよ。念のため。

勉強しようと色々なサイトをみると、どちらのサイトも同じようなことを書いていますからね。

「 もうコピペでいいじゃん! 」って思いますよ。

楽っちょですし。

でも Google の検索エンジンは優秀で、コピペ記事は検索結果から弾かれるそうです。

その仕組みは企業秘密なので、どのようになっているのか分かりません。

検索してもヒットしないということは、発信したのはいいけれど出しっぱなしの一方通行ということです。

たまたま見つけて来てくれる人はいるかもしれませんが、そのような偶然を期待していてはビジネスになりません。

なにより、あなたの為になりません。

また、ネットにアップされた記事は著作物にあたります。

ですので、コピペして自分のものとして公表することは、著作権の侵害であり、違法行為です。

知っていましたか?

著作権申請の必要はないので、知らない人も多いと思います。

情報発信をするときは、複数の情報を吸収してください。

それをあなたの中で一度ろ過して味付けするのです。

書くべきことは同じでも、あなたというフィルターを通せば表現が変わってくるはずです。

そして吸収した知識を元に、あなたならではの考えを書きます。

それを読んで共感してくれた人が、あなたのファンになってくれる人なのです。

誰かの言葉をそのままコピペして、それに共感した人が現れても、その人は純粋なあなたのファンではないことは分かりますよね?

それで呼び込むことはできても後が続きません。

あなたの考えをあなたの言葉で発信することが肝心なのです。

おまけ

 語彙力( ごいりょく )についてちょっとお話します。

「 語彙 」たまに耳にする言葉だと思います。

ボキャブラリーとも言います。

改めて説明すると、多くの単語を知っていて、それを適切に使える能力です。

この語彙力はあると武器になります。

でも、そんなに気にしなくていいです。

学んでいるうちに身についてきますから。

一気にやろうとしないことです。

コツコツと積み上げていきましょう!

語彙力をつけるには、読書をお勧めします。

また、類義語を調べて勉強するのも一つの手です。

意味は同じだけど、それを表現する言葉が複数ありますよね。

そんな言葉を使い分けられると表現力が多彩になります。

例えば、

・ごめんなさい。
・申し訳ありませんでした。
・心から謝罪申し上げます。

如何でしょうか?

あやまる時の言葉でも印象が全く違いますよね?

類義語辞典なんて売っていますが、ネットでシソーラスというサイトがあります。https://thesaurus.weblio.jp/

こちらを利用してもいいと思います。

ではでは。

エージロー

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