意味の広い言葉はできるだけ使わない
意味の広い言葉っていきなり言われても何だかわかりませんよね?
言いたいことの意味が複数受け取られてしまう言葉のことです。
例えば、「 海に行った 」と書いてあります。
その海は、砂浜? 港? 太平洋のど真ん中ですか?
それに、沖縄、湘南、ハワイ、ひょっとしたらドーバー海峡かもしれません。
極端なことを書きましたが、これが広い意味を持つ言葉です。
例文
××監督は人を描くのがとても上手い。
××監督は映画監督だとして、どんな人をどんな風に描くのが上手いのでしょう?
見えてきません。
手直し文
××監督は逆境に立たされた人をコミカルに描くのが上手い。
如何ですか?
例文と比べて、より良く伝わりますよね?
例文
リサイクルが当たり前になったのも、エコロジーへの関心が高まったからだ。
『 リサイクル 』『 エコロジー 』この言葉も、もう少し具体的にしたいですね。
手直し文
ペットボトルなどのリサイクルが当たり前になったのも、地球温暖化防止など環境問題への関心が高まったからだ。
言いたいことが具体的に見えます。
例文
接客業で、新人さんに向かって、このように言ったりします。
「 お客様にはつねに気配りをして下さい 」
気配りと言われても、どうすればいいのでしょうか?
手直し文
「 お客様から呼ばれたら直ぐに対応できるように、見える場所にいて下さい 」
これでどうすればいいのかが分かります。
逆に、狭い意味の言葉を使わない方がいいときもあります。
例えば、
最初の『 海 』ですが、全員知り合いの、小さな島に住んでいる人が、同じ島民に「 家の前の海に行った 」などと説明するのは余計です。
このような場合は「 海へ行った 」でいいのです。
わかりきったことをわざわざ書く必要はありません。
なので、意味の広い言葉はできるだけ使わないようにして下さい。
ではでは。
エージロー