ここではかみあった文章を書くための方法をお話します。
文章をかみ合わせること。
3点紹介します。
① 述語を抜かない
主語はなくても文は始まりますが、述語なしで文は終わりません。
そんな述語ですが、書き忘れることがあります。
『 体力を使う 』 『 知力を使う 』は、述語が同じなので、『 体力と知力を使う 』のように共用することができます。
『 本とテレビを観る 』これはおかしいですよね?
『 本 』は『 読む 』ものですから『 本を読んでテレビを観る 』となります。
例文
微妙な気もしますが、『 Q&A欄か 』の述語がありません。
手直し文
もう一つ、例を挙げてみます。
例文
『 美味しいまかない 』の述語がありませんね。
手直し文
では、ちょっと考えてみて下さい。
例文
『 悔しさ 』の述語が抜けていますね。
手直し文
述語がないと文がかみ合わないことを分かって頂けたと思います。
会話なら通じることでも文にすると違和感がありますよね。
気を付けましょう。
② 文が一貫しているか
書いているうちに理屈がかみ合わなくなることがあります。
文の中に矛盾する言葉を使っていたりします。
例文
『 たまに 』と言っているのに、『 よくある 』では矛盾しています。
手直し文
例文
『 多分 』と推測の言葉で始まっているのに、『 いない 』と断定の言葉で結んでいるので、矛盾しています。
手直し文
言い切ってしまうと、「 そんなことはない 」と言う人が出てくるので、『 多分 』という言葉を使ってぼかしたのでしょうね。
それならこう書いてみます。
手直し文
では、
試しに考えてみて下さい。
例文
矛盾した言葉を使っていませんし、言いたいことは分かるのですが、強引に結んでいるのでかみ合っていません。
手直し文
悪くはありませんが、この文を書いた人が言いたい(使いたい言葉)のは、『 健康はお金では買えない 』だと思うので、こうしてみました。
手直し文

③ 因果関係
物事の原因と結果がかみ合っていないことがあります。
因果関係とは、ある物事の原因と結果の関係のことです。
例文
『 による 』は『 そうすることによって 』と言い換えることができます。
なので、『 海洋汚染防止をすることによって 』とすると文がおかしいことが分ります。
『 海洋汚染防止 』は原因ではなく結果ですね。
手直し文
『 プラごみの削減をすることによって 』しっくりきますね。
また、より明確にするなら、
如何でしょう? 順番を入れ替えました。
この方が分かりやすいですね。
では、別のパターンの因果関係です。
例文
梅雨の時期が嫌な理由を書いていたのですが、書いているうちにちぐはぐになってしまいました。
手直し文
客観的に読んでみるとおかしなことに気が付きますが、実際に書いていると気が付かないうちにかみ合わなくなってしまうことがあります。
「 ~なのは 」と文を書き始めたら「 ~だからだ 」としめくくるようにすれば、因果関係がきちんとかみ合います。
ではでは。
エージロー